仕事を辞めたいと思う夜に、タロットを一枚 ― 辞めるかどうかではなく、今夜の疲れの正体をたしかめる
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日曜の夜、髪を乾かしながら時計を見たとき。あるいは布団に入って、明日も会社だと思った瞬間。「もう辞めたい」という言葉が、ふっと浮かんできます。けれど辞める勇気はないし、このまま続ける理由もうまく言えない。それでも考えだけは止まらなくて、眠れないまま夜が過ぎていきます。今夜お渡しできるのは、辞めるべきかどうかの答えではありません。辞めたいと思っているいまの自分が、何にこれほど疲れているのか。そのあたりを、一枚のカードと一緒に見ていきます。
明日も会社だと思った瞬間に、辞めたいが浮かぶ夜
昼のあいだは、思っていないふりができるのだと思います。目の前の用を片づけて、人と話して、ちゃんと笑ってもいる。それが夜になり、誰にも何も言わなくていい時間になったとき、押し込めていたものが浮かび上がってくるのでしょう。
戸惑うのは、辞めたいという言葉が出てくるのに、次の一歩が何も決まらないところです。求人の画面を眺めてみても現実味がなく、かといって明日も同じ机に座る自分を思うと胸が重い。決めないまま夜が更けて、朝が来て、また同じ夜が来ます。考えが止まらない夜の過ごし方は不安で眠れない夜に、タロットを一枚だけひくにも書きました。
辞めるべきかどうかは、カードでは決められません
先に正直に書いておきます。辞めたほうがいいのか、続けたほうがいいのか。それは、カードが決める話ではありません。暮らしのことも、家計のことも、一緒に働く人の顔も、札の上には映っていないからです。
ですから今夜、辞めるようにとも、もう少し続けるようにとも申し上げません。どちらを選んでも、わたしがあなたを評価することはありません。決めるのは、明日からの日々を生きるあなたのほうです。
そのうえで、カードにできることが一つだけあります。辞めたいという言葉の下に何が溜まっているのか、その輪郭を今夜のうちに少し見せてくれること。一枚にお願いするのは、ここだけでいいのです。
疲れているのは、仕事そのものでしょうか
辞めたいという言葉は、たいてい何かの代わりに出てきます。やっている内容が合わないのか、人との距離が近すぎるのか、ずっと休めていないせいなのか。あるいは、これだけやっているのに誰も見ていない、という寂しさなのか。
もうひとつ、よく隠れているものがあります。誰の期待で、誰の物差しで続けているのか、という問いです。きちんとしていなければ。途中で投げ出さない人でいなければ。周りに迷惑をかけない人でいなければ。そういう物差しは、たいてい自分の外から来て、いつのまにか自分の声のふりをして居座ります。
今夜のうちに全部を仕分けなくても大丈夫です。いくつかの疲れが重なっているらしい、と分かるところまでで充分です。
「わたしは、何に疲れているのですか」― 問いを自分に向ける夜
めくる前に、問いを一行だけ用意します。おすすめは「わたしは、何に疲れているのですか」。もう少し奥まで聞きたい夜は「わたしは、誰の期待でこれを続けているのですか」でも届きます。
「辞めるべきですか」と尋ねたくなる夜ですが、そう置いてしまうと、出た絵の明るさ暗さで暮らしの大きな選択が決まってしまいます。それは一枚の紙に預けるには、重すぎる荷物です。主語を会社からあなたへ戻すだけで、どんな絵が出ても受け取れる問いに変わります。
引くのは一枚だけ。思わしくない絵でも、二枚目に手を伸ばさないでいただけたらと思います。一日に一枚という付き合い方についてはタロットは毎日引いてもいいの?にまとめています。
悪魔、死神、隠者 ― 辞めたい夜に出会いやすい三枚
意味を検索する指が止まらなくなる前に、この三枚の受け取り方を置いておきます。判定ではなく、読み方の一例として、どうぞ。
悪魔。鎖でつながれた二人が描かれていて、よく見るとその鎖は緩く、抜けられる作りになっています。不満を言いながら動かない自分を責める札ではありません。動かずにいられる居心地のよさに、名前をつけてくれる一枚だと思っています。鎖は、外そうと思えば自分の手で外せるもののようです。悪魔のカードの意味も、よければ。
死神。区切りを告げる絵で、不吉な知らせではありません。仕事の話で出たときは、撤退や方針転換は敗北ではない、という読み方になります。古いやり方や役割を一つ終わらせるだけで、辞める辞めないの手前に道があることもあるようです。死神のカードの意味にも書きました。
隠者。山の上で、灯りを胸の高さに掲げている老人の札です。遠くの街を照らす光ではなく、半径一歩ぶんの光。評価表に載らないまま自分の中に積もってきたものを、誰にも見せずに数え直す時間を、この一枚は渡してくれます。ただし、ひとりで抱えきれるかどうかは別の話です。
三枚とも、あなたの進退に判決を下してはいません。今夜の疲れに名前をつける手がかりを、ひとつ差し出しているだけです。わたしにも、月に話しかけるしかない夜がありました。ひとりで持ちきれない夜は、声にして誰かに聴いてもらってもいいのです。辞めたいと思ったこと自体は、何も悪くありません。あとは明日の自分に預けておきましょう。どうか、良い夢を。
辞めたいという言葉の下にあるものをたしかめたくなった夜は、このまま一枚めくることもできます。登録不要・完全無料の3枚引きです。問いを「わたしは、何に疲れているのですか」に置き換えてから、そっとどうぞ。
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